研究課題/領域番号 |
16K10032
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
盛武 浩 宮崎大学, 医学部, 教授 (40336300)
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研究協力者 |
森下 和広
古賀 友紀
渡辺 浩良
辻 省次
森下 真一
高木 正稔
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 白血病 / 小児 / ETV6遺伝子 / 生殖細胞変異 / 家族性 / エクソーム解析 / MLL遺伝子 / 遺伝子 |
研究成果の概要 |
家族内に小児白血病患者を複数有する5家系の遺伝子解析を行い1家系に患者共通のETV6生殖細胞新規変異を認めた。ETV6は転写抑制活性をもつことが知られているが、変異型導入細胞株を作製し細胞内局在、転写活性、コロニーフォーメーションアッセイを評価したが有意な変化を認めなかった。更にドナーマウスから骨髄前駆細胞を採取し変異型を導入し、レシピエントマウスに経静脈的に移植した。移植後、末梢血に有意な変化を認めず、白血球分画の評価でも野生型との間に有意な差を認めなかった。これらの結果から、新規ETV6変異単独では白血化に関わるリンパ球分化へのバイアスや血小板減少には関与しないことが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
米国のMoriyamaらの報告では、4,405例の小児ALL患者でETV6遺伝子のターゲットシーケンスが施行され35症例に生殖細胞変異を見出しその頻度は約1%とされる(Lancet Oncology, 2015)。ETV6生殖細胞変異は他のがん種においてもがん化に関与していることが想定されるため、小児ALL患者におけるETV6生殖細胞変異患者のスクリーニングの必要性、治療方針および治療終了後のフォローアップ法の確立が重要である。ただし、今回のようにデータベースでは一塩基多型として扱われていないが表原型を示さない変異も含まれている可能性があり、機能解析をとおして適切な判断が重要である。
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