研究課題/領域番号 |
16K10039
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
徳原 大介 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 講師 (60448751)
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研究協力者 |
匹田 典克
橘 大輔
趙 有季
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ワクチン / アジュバント / 感染症 / 小児 / 臍帯血 / 自然免疫 / Toll様受容体 / zymosan / ノロウイルス / 免疫学 |
研究成果の概要 |
臍帯血と健常成人末梢血を用いて、TLR作動薬刺激に対する新生児と成人の抗原提示細胞の機能の差異を検証した。その結果、新生児の抗原提示細胞は成人と表現型が異なり、基礎的な抗原提示機能(MHC class IIやCD80)が低いものの、TLR作動薬(LPSやzymosan)は成人よりも新生児の抗原提示細胞の賦活化に効果的であり、新生児・乳児に特化した舌化ワクチンのアジュバントとして適していると考えられた(論文投稿中)。また、それらTLR作動薬の中でも、これまでの我々の研究成果も踏まえて考えれば、zymosanが最も安全性かつ効果の面でアジュバントとして期待できるのではないかと考えている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在のワクチンは健常成人や成熟マウスにおける効果をもとに開発され、乳幼児に応用されている。しかし乳幼児はそれらのワクチンによる免疫誘導効果が低く、成人よりも複数回の接種を必要とする。その問題点を克服するためには、成熟した免疫システムを対象にしたワクチンの開発ステップを見直す必要があり、乳幼児免疫の理解に立脚したワクチン開発が望ましい。しかし、乳幼児から研究用に血液を採取することは侵襲性が高いため、我々は痛みを伴わずに採取できる臍帯血を用いた解析を展開している。本研究成果はヒト臍帯血から得られるため、動物実験や成人で得られた結果よりもシームレスに乳幼児に特化したワクチン開発への応用が期待できる。
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