研究課題/領域番号 |
16K10054
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 地方独立行政法人 大阪健康安全基盤研究所 |
研究代表者 |
中田 恵子 地方独立行政法人 大阪健康安全基盤研究所, 微生物部, 主任研究員 (50516747)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 新生児エンテロウイルス感染症 / エンテロウイルス / コクサッキーウイルスB群 / 手足口病 / ヘルパンギーナ / 環境水調査 / 不顕性感染 / 家族内感染 / コクサッキーウイルスB / 新生児ウイルス感染症 / エンテロウイルス感染症 / 新生児 / 無菌性髄膜炎 / 重症化リスク / 小児感染症学 |
研究成果の概要 |
軽症で知られるエンテロウイルス(EV)属のコクサッキーウイルスB(CV-B)群による感染症はまれに新生児での重症例が報告される。そこで、本研究は新生児にCV-B感染がもたらす危険性を疫学的に評価することを目的にした。解析対象となった87名の新生児のうち23名からEVが検出され、CV-B5(31%)が最も多かった。 EVが検出された児には兄弟がいることが有意に多く(P<0.01)、家族内で何等かの感染症の流行があった(P=0.02)。同じ解析期間で小児集団からCV-B5はほぼ検出されておらず、成人や小児では軽症で経過するCV-Bが免疫系の未熟な新生児でより顕性化しやすいと考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
EV感染症は手足口病やヘルパンギーナ、また近年では弛緩性麻痺の原因となる可能性が示唆されたEV-D68感染症等が知られているが、CV-B群が注目されることはなかった。しかし、本研究ではCV-B群が免疫系の未熟な新生児に感染し、高率に発症することが明らかとなった。幸い、本研究期間中に重症事例は発生しなかったが、少子高齢化時代において新生児の生命を守るための研究として社会的に重要な成果であると考える。
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