研究課題/領域番号 |
16K10055
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
田中 完 弘前大学, 教育学部, 教授 (50271820)
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研究分担者 |
吉田 秀見 弘前大学, 医学研究科, 講師 (40201008)
今泉 忠淳 弘前大学, 医学研究科, 教授 (90232602)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 培養ヒトメサンギウム細胞 / 培養ヒト糸球体上皮細胞 / Toll様受容体3 / 慢性腎臓病 / 糸球体腎炎 / 腎糸球体内皮細胞 / Toll様受容体3 / 抗マラリア薬 / インターロイキン6 / メサンギウム細胞 / Toll-like receptor 3 / Interferon-β / Cylindromatosis / CXCL1 / クロロキン / ISG / クラリスロマイシン / 小児腎・泌尿器学 / 自然免疫 |
研究成果の概要 |
慢性腎臓病 (CKD)はウイルス感染を契機に発症,悪化することが知られているがその病態の多くは不明であった。今回,申請者らは腎糸球体構成細胞であるメサンギウム細胞 (MCs)と糸球体内皮細胞 (GECs)の培養細胞を用いて,ウイルス感染を細胞表面で認知する Toll様受容体3 (TLR3)を刺激することで活性化する細胞局所での炎症経路群の詳細を検討した。併せて臨床で得られた腎生検組織での免疫染色を行った。 その結果,MCsと GECsでのTLR3を起点とする炎症経路群の伝達様式やその制御機構の一部が明らかとなった。今回明らかとなった炎症経路群の制御は将来的な CKDの新規治療法の候補となり得る。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
慢性腎臓病 (CKD)の病態形成には,感染症や内因性リガンドが惹起する自然免疫系 の活性化とこれに伴う慢性炎症の関与が知られているが,その分子病態学的詳細は不明の点が多い。ウイルス感染はCKDの発症機転や増悪因子となることが臨床観察で知られているが,その分子生物学的詳細に関しても不明な点が多い。 今回,培養ヒトメサンギウム細胞 (MCs),培養ヒト糸球体内皮細胞 (GECs)でのウイルス dsRNAを認識する Toll様受容体3 (TLR3)を介する炎症経路群の詳細を検討,および腎生検組織での免疫染色から,TLR3を起点とする炎症病態の一部が明らかとなり,新規の治療法開発への足掛かりが得られた。
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