研究課題/領域番号 |
16K10068
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
早渕 康信 徳島大学, 病院, 特任教授 (20403686)
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研究分担者 |
小野 朱美 徳島大学, 病院, 医員 (20771124)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 肺高血圧 / 肺動脈 / vasa vasorum / 血管外膜 / 光干渉断層像 / Vasa vasorum / 肺高血圧症 / 右心不全 |
研究成果の概要 |
小児における肺高血圧症では病態の進行とともに内中膜肥厚、線維化病変などの像を呈する病変が認められ、心不全の増悪を引き起こし、予後に大きく影響していると報告されている。しかし、これら内中膜に比較して血管外膜や同部位の微小血管(vasa vasorum)の病変進行や病態への作用に関する研究はほとんど施行されていないため、肺高血圧症病態進行に対する作用機序を検討した。肺高血圧の病態進行とvasa vasorumの増生については一定の傾向が認められなかったが、低酸素血症や低肺血流を呈する状態では、vasa vasorumが増生して血管リモデリングが進行していることが確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
小児における肺高血圧症は非常に予後不良な疾患であり、その予防と治療方法の確立は重要である。本研究では小児における肺高血圧の原因と病態生理および治療法の確立のために、通常は注目されることのない血管外膜の影響に注目し、外膜における微小血管(vasa vasorum)の増生、炎症細胞・線維芽細胞の浸潤などを検討して、肺高血圧症に対する作用機序を明らかにしようとした。肺高血圧の程度と血管外膜およびvasa vasorumの関係は明確には認められなかったが、低酸素血症や低肺血流量によってVasa vasorum増生と血管リモデリングが認められたことは今後の小児肺循環病態の解明に有用であると考えられた。
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