研究課題/領域番号 |
16K10077
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
竹内 大二 東京女子医科大学, 医学部, 助教 (40328456)
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研究分担者 |
羽山 恵美子 東京女子医科大学, 医学部, 非常勤講師 (00349698)
中西 敏雄 公益財団法人日本心臓血圧研究振興会(臨床研究施設・研究部門), 国際分子細胞免疫研究センター, 施設長 (90120013)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 動脈管 / リン酸化 / 筋収縮制御タンパク質 / メタボロミクス / カルニチン / ヒートショックプロテイン / 酸素感受性 / HSP27 / ヒートショックタンパク質 / 代謝 / 平滑筋 |
研究成果の概要 |
成熟胎仔動脈管のヒートショックプロテイン27とトロポミオシン2のリン酸化状態が酸素刺激により変動したことから、これらは酸素感受性収縮機構の一部を形成している可能性がある。 メタボロミクス解析は、酸素刺激された動脈管が対照の肺動脈に比べて、酸化ストレスに対する抵抗性をもち、血管収縮状態にあることを示唆した。動脈管はカルニチン・アセチルカルニチンが多く、ミトコンドリアにおけるβ酸化によるアセチルCoA生産、TCAサイクルによるエネルギー産生能が高いと推定された。動脈管におけるエネルギー(ATP)産生能の発達が、生後の血中酸素分圧に上昇に応じる強い平滑筋収縮を可能にしているのではないかと考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
酸素刺激動脈管の筋収縮調節タンパク質トロポミオシン2とHSP27のリン酸化を直接検出できたことは学術的意義の一つである。酸素刺激時の動脈管のメタボローム解析も世界初めての成果である。酸素刺激動脈管にカルニチン・アセチルカルニチンが多く、ミトコンドリアにおけるアセチルCoA生産やTCAサイクルによるエネルギー産生に有利であり、動脈管が収縮状態であることが示された。これらの結果から動脈管におけるエネルギー産生能や筋収縮制御機構の発達が、生後の血中酸素分圧の上昇時の平滑筋収縮を可能にするという結論を導くに至った。動脈管の酸素感受性筋収縮をエネルギー産生面から裏付けられたことは有意義であった。
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