研究課題/領域番号 |
16K10078
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
古谷 道子 東京女子医科大学, 医学部, 研究生 (40398805)
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研究分担者 |
中西 敏雄 公益財団法人日本心臓血圧研究振興会(臨床研究施設・研究部門), 国際分子細胞免疫研究センター, 施設長 (90120013)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | Nav1.5チャネル / 小胞体ストレス / QT延長症候群 / ホルモン / 不整脈疾患 |
研究成果の概要 |
小胞体内に不良タンパク質が蓄積すると細胞が障害される「小胞体ストレス」が、多くの疾患の原因として注目を集めている。本研究では、QT延長症候群の成因蛋白である心筋チャネルに対する小胞体ストレスを引き起こす因子の検討を行った。心筋のNa+チャネル遺伝子であるSCN5A(Nav1.5)遺伝子の変異型(R1623Q)のチャネル蛋白を発現させた細胞株を作成した。野生型と変異型のそれぞれの細胞株を用い、エストロゲン、プロゲステロン等を添加した前後にパッチクランプを行い、発現電流の変化を検討した。変異型ヒトNav1.5チャネルにプロゲステロンを投与した後のみ、発現電流のピーク値抑制傾向が認められた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
不整脈疾患の多くが、心筋のチャネル蛋白の異常により生じている。特に、QT延長症候群の約10%は心停止が初発症状でもあるという点からも、予知と予防が極めて重要である。不整脈疾患における小胞体ストレスに関する研究は、国内外とも少ない。不整脈疾患における小胞体ストレスの制御が可能であれば、新たな予防法、治療法の開発などにつながる。本研究の成果は、無症候性の不整脈疾患発症の予防、治療を行う上での一つの指標となることが期待される。今後、今回得られた結果がいかに小胞体ストレスにより引き起こされたか等の詳細な検討を行い、不整脈疾患の新しい発症予防法や治療法の創出につなげることが必要である。
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