研究課題/領域番号 |
16K10085
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
胎児・新生児医学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
齋藤 昌利 東北大学, 大学病院, 講師 (00451584)
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研究分担者 |
北西 龍太 東北大学, 医学系研究科, 非常勤講師 (20436116)
埴田 卓志 東北大学, 大学病院, 助教 (30400360)
松田 直 東北大学, 医学系研究科, 非常勤講師 (50361100)
渡邊 真平 東北大学, 大学病院, 助手 (70509413)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 動脈管 / 内膜肥厚 / ヒツジ / 胎児 / 子宮内炎症 / 早産児 / 動脈管開存症 / 血管リモデリング / 炎症 |
研究成果の概要 |
妊娠中期において子宮内炎症が胎仔の動脈管壁の内膜肥厚を促進させることをヒツジ胎仔を用いて検証した.対照群5例と炎症群5例のヒツジ胎仔の動脈管組織を摘出し,組織学的検討を行った.短軸切片における断面積のうち内膜肥厚の面積の割合 (平均±SEM) は,対照群0.0372±0.0034,炎症群0.0322±0.0032と有意差を認めなかった.また成熟度スコアも2群間に有意差はなかった.以上より今回の検討では子宮内炎症は動脈管の内膜肥厚を促進させる因子であるとは示せなかった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
超早産児の予後を改善する上では動脈管の内膜肥厚を促進させる治療の開発がきわめて重要であるが,未だそのような臨床研究報告は国内外においてなされていない.本研究では子宮内炎症が動脈管の内膜組織を成熟させると仮定し検証を行ったが,証明することはできなかった.しかし結果から高乳酸血症をきたすような慢性的な低酸素により内膜肥厚が促進される可能性が示唆された.本研究は動脈管の内膜肥厚を促進させる治療を開発する臨床研究のための橋渡し的研究となった.
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