研究課題/領域番号 |
16K10087
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
胎児・新生児医学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
杉山 正彦 東京大学, 医学部附属病院, 登録診療員 (00270877)
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研究分担者 |
藤代 準 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (60528438)
新 幸二 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (60546787)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | IgA-SEQ / 腸内細菌 / 母乳 / 新生児 / IgA / プロテアーゼ / IgA-seq / 腸内細菌叢 / バクテリアソーティング |
研究成果の概要 |
健常ヒト成人ボランティア便のIgA-SEQの結果、ヒト成人では、IgA結合細菌が多い個体群、IgA結合細菌が少ない個体群、及び中間群の3群に分類する事ができた。また、IgA結合細菌とIgA非結合細菌のspecies(種)レベルでの解析では、個体間では一様ではなかったが、門(phylum)レベルの解析ではIgA結合細菌には、Firmicutes(門)が圧倒的に多い事が判明した。以上から、消化管の分泌型IgAは、ある種の腸内細菌(Firmicutes)に特異的に結合していることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、ヒト成人では、IgA結合細菌が多い個体群、IgA結合細菌が少ない個体群、及び中間群の3群に分類できる事が判明した。また、門(phylum)レベルの解析ではIgA結合細菌には、Firmicutes(門)が圧倒的に多い事が判明し、消化管の分泌型IgAは、ある種の腸内細菌に特異的に結合することが示唆された。消化管の分泌型IgAは宿主腸管免疫にとって極めて重要な要素のひとつであり、本研究が明らかにした、分泌型IgAがヒト腸内細菌叢を主に構成するFirmicutes(門)に多く結合する現象は、分泌型IgAが正常な腸内細菌叢の維持に重要な役割を果たしている可能性を示唆する結果である。
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