研究課題/領域番号 |
16K10099
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
胎児・新生児医学
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
岩崎 志穂 横浜市立大学, 医学部, 客員准教授 (10347338)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 動脈管 / 内膜肥厚 / 炎症 / サイトカイン / 新生児 / 早産児 / ステロイド |
研究成果の概要 |
本研究はプロスタグランジン合成阻害剤抵抗性の未熟児動脈管開存症の治療として、他の抗炎症性薬剤の併用等の新たな治療方法を確立することを目的とした。抗炎症性薬剤の代表的なものとして糖質コルチコイドが挙げられるが、その1種であるベタメタゾンを早産児分娩前母体へ投与することで出生児の動脈管開存症が減少することが報告されている。本研究では、ベタメタゾンを妊娠母体ラットへ投与することで、Art3を介して未熟児ラット動脈管平滑筋細胞の遊走を促進し、ラット胎仔の動脈管における内膜肥厚を進行させて動脈管閉鎖率の向上に寄与している可能性を示すことができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、分娩前母体へのベタメタゾン投与が胎仔動脈管の内膜肥厚形成を促進することが示唆された。これらは糖質コルチコイドによる動脈管リモデリングの機序をはじめて示したものである。これまで未熟児動脈管開存症に対する内科的治療手段はプロスタグランジン合成阻害剤のみであり、治療不応の場合はより侵襲の高度な外科的治療に踏み切るしか方法はなかった。本研究は未熟児動脈管開存症の治療に新たな選択肢を示す足掛かりとなる考えられ、新生児医療の更なる発展に寄与する結果を得られたと考えている。
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