研究課題/領域番号 |
16K10105
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
胎児・新生児医学
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研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
難波 文彦 埼玉医科大学, 医学部, 准教授 (20643323)
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研究協力者 |
田中 広輔
松岡 菊美
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 高濃度酸素 / 新生児 / ヒアルロン酸プロテオグリカン結合蛋白質1 / マウス / 遺伝子発現解析 / マイクロアレイ / コラーゲン / ヒアルロン酸 / 遺伝子発現 / HAPLN1 / 肺胞化停止 / 新生児慢性肺疾患 |
研究成果の概要 |
新生児に対する酸素毒性についてはよく知られている。今回、マイクロアレイを用いた遺伝子発現解析により高濃度酸素暴露新生仔マウス肺内の新規バイオマーカーを同定し、そのマウス肺での重要性を評価した。 高濃度酸素暴露後回復させたマウス肺において、ルームエアと比較して発現量が変化した遺伝子Hapln1を同定した。Hapln1欠損E18.5胎仔マウスは野生型と比較して、肺重量低下、肺水含量低下、エアスペース減少、血管周囲コラーゲン量低下、ヒアルロン酸含量増加を示し、Hapln1欠損新生仔マウスは生後早期に死亡した。Hapln1は発達過程にあるマウス肺の形態発生に重要な役割を果たすことが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
新生児慢性肺疾患は早産・低出生体重児の重篤な呼吸器疾患であり、現在有効な治療法がなく、長期的な呼吸器及び神経学的合併症を残す。今回、新生児慢性肺疾患動物モデルを用いて、同疾患の重症化に関与する可能性のある細胞外基質蛋白質であるヒアルロン酸プロテオグリカン結合蛋白質1の遺伝子発現上昇を見出し、同蛋白質が胎児・新生児期の肺発達に重要な役割を果たすことをヒアルロン酸プロテオグリカン結合蛋白質1欠損マウスを用いて証明した。以上のことから、同蛋白質が新生児慢性肺疾患の新規バイオマーカーおよび新規治療ターゲットになることが示唆された。
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