研究課題/領域番号 |
16K10111
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
胎児・新生児医学
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研究機関 | 北里大学 (2017-2019) 東京女子医科大学 (2016) |
研究代表者 |
中西 秀彦 北里大学, 医学部, 教授 (70528207)
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研究分担者 |
北原 秀治 東京女子医科大学, 医学部, 講師 (40510235)
森川 俊一 東京女子医科大学, 医学部, 講師 (70339000)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 慢性肺疾患 / 早産児 / 肺胞微小血管 / 血液空気関門 / 血管内皮細胞 / 微小血管障害 / 血管再生 / Angiopoietin-1 / 未熟児医学 |
研究成果の概要 |
血管新生に重要な役割を果たしているAngiopoietin-1(Ang-1)の投与が、早産児肺障害の新たな治療戦略に繋がると考え、新生仔マウス高濃度酸素肺障害後回復期モデルを用いて、肺胞微小血管障害に対するAng-1投与効果について超微形態解析を行った。その結果、Ang-1投与により血管内皮細胞の形態異常と血液空気関門の肥厚が劇的に改善した。それに伴い、肺胞構造異常の改善と二次性肺高血圧の指標である右室心筋重量が軽減した。微小血管障害改善効果の背景には免疫関連遺伝子の関与が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で我々は、発達期肺障害における主要な障害部位は、肺胞壁内の微小血管であり血液空気関門を構成する血管内皮細胞であることを解明した。またAngiopoietin-1(Ang-1)投与により、血管内皮細胞障害の改善とともに肺胞構造異常と二次性肺高血圧の改善を認めたことから、Ang-1がCLDの新たな治療戦略となる可能性が示唆された。また効果の背景に免疫関連遺伝子の関与が示唆されたことより、血管再生と免疫修飾の両面からのシグナル修飾が新たなCLD治療戦略となる可能性も示唆された。
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