研究課題/領域番号 |
16K10112
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
胎児・新生児医学
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研究機関 | 鈴鹿医療科学大学 |
研究代表者 |
古川 絢子 鈴鹿医療科学大学, 薬学部, 助教 (10455537)
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研究分担者 |
郡山 恵樹 鈴鹿医療科学大学, 薬学部, 准教授 (70397199)
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研究協力者 |
千葉 陽一
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 興奮毒性 / VCP / 酸化ストレス / 細胞死 / アストロサイト / 神経細胞死 / 活性化アストロサイト / 活性化アストロサイ / シャペロンタンパク質 / カルボニル化 |
研究成果の概要 |
本研究では、小胞体ストレスに関連するシャペロンタンパク質であるvalosin containing protein(VCP)が、興奮毒性モデルラットの脳内で活性化したアストロサイトに強く発現することを明らかにした。興奮毒性がグリア細胞に小胞体ストレスを引き起こす可能性が示唆された。VCPの役割を初代培養グリア細胞を用いて検討した結果、VCPの阻害はグルタミン酸による細胞死を促進することを明らかにしたが、この細胞死において小胞体ストレスマーカーの誘導が認められなかった。これらの結果から、グリア細胞においてVCPは細胞保護的に働くが、その機構には小胞体ストレスからの保護以外の関与が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
興奮毒性は、神経細胞の過剰な興奮性シグナル伝達によって生じる。低酸素性虚血性脳症は、周産期の一過性の低酸素と虚血による興奮毒性をきっかけに、てんかんなどの後遺症を引き起こす。興奮毒性により、どのような分子が関与して脳内の環境が変化するのか、それらの分子が治療標的となり得るかを明らかにすることは、周産期の傷害をきっかけに生じる神経学的後遺症を改善する上で重要であると考える。
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