研究課題/領域番号 |
16K10119
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
胎児・新生児医学
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研究機関 | 愛知県医療療育総合センター発達障害研究所 |
研究代表者 |
中西 圭子 愛知県医療療育総合センター発達障害研究所, 障害モデル研究部, 非常勤研究員 (50280813)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 新生児低酸素性虚血性脳症 / 臍帯血幹細胞 / 移植再生医療 / 周生期脳障害 / 神経科学 |
研究成果の概要 |
ラット臍帯血幹細胞を培養増殖させ、新生児低酸素性虚血性脳症(HIE)モデルラットに腹腔内投与すると、脳障害が軽減する。この機序を明らかにするために、GFPトランスジェニックラット臍帯血幹細胞を培養増殖させ、HIEモデルラットに移植し、その分布を検討した。移植したGFP陽性臍帯血幹細胞は脳内ではほとんど観察されず、また一部脳内に侵入していたGFP陽性細胞は神経細胞マーカーを発現していなかった。以上のことから、臍帯血幹細胞は脳内に侵入し神経細胞に分化するのではなく、宿主の反応を介して脳障害軽減効果をもたらしていることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
新生児低酸素性虚血性脳症(HIE)は現在もなお、脳性まひの主な原因の一つである。臨床的に低体温療法が行われているが、重症例に対する効果は急性期に限局しており、神経後遺症の克服のために幹細胞療法など新規治療法の開発が期待されている。臍帯血にも幹細胞が含まれることから、日本でも自家臍帯血移植の臨床研究が始まっているが、幹細胞移植による脳障害軽減機序は未だ明らかではない。本研究で、この機序が明らかになれば、臨床研究のさらなる進展や効率的な移植方法の開発につながることが期待できる。
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