研究課題/領域番号 |
16K10126
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
国定 充 神戸大学, 医学部附属病院, 講師 (80566969)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 紫外線皮膚発癌 / 炎症反応 / UVB / CXCL1 / Xpaノックアウトマウス / 活性酸素 / 炎症 / DNA損傷 / サイトカイン / ボリコナゾール / 紫外線発癌 / 色素性乾皮症 / 紫外線皮膚発がん / DNA傷害 / 紫外線 |
研究成果の概要 |
紫外線による皮膚発癌においてすでに活性酸素が関わる系で紫外線による皮膚の炎症反応が関係することを把握していた。この度の研究は色素性乾皮症という髙皮膚発癌形質を示すと伴に強い紫外線による炎症反応を起こす疾患モデルマウスを用いて紫外線による炎症反応因子を網羅的にマイクロアレイ法にて解析、その中で好中球遊走因子であるCXCL1というケモカインの有意な遺伝子および蛋白の発現上昇を認めた。さらにその中和抗体を投与しながら紫外線を照射すると通常起こる皮膚腫瘍の形成が有意に抑制された。このことはCXCL1が炎症反応因子および発癌に関わる重要な分子であることが解明された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
紫外線発癌のメカニズム解明において、紫外線による皮膚の炎症反応が重要な要素であることが証明出来、今後皮膚癌における治療や予防などにおいて抗炎症を考慮した戦略に繋がる可能性が出来た。さらにそれらの炎症反応において活性酸素が重要な要素であることも証明できたので、抗炎症のストラテジーとともに抗酸化作用を考えた内服や外用などの治療応用に発展できる可能性がある。さらに皮膚癌は多段階発癌を経るシステムと考えられているが、そのどのポイントで炎症反応が関与するかをさらに詳細に明らかにすることにより、紫外線皮膚発癌のメカニズム解明が進むことになる。
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