研究課題/領域番号 |
16K10130
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
皮膚科学
|
研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
東 裕子 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 准教授 (00381179)
|
研究分担者 |
山口 宗一 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 准教授 (20325814)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | microRNA / 好中球 / 乾癬 / 顆粒球吸着除去療法 / miRNA |
研究成果の概要 |
好中球性皮膚疾患患者の顆粒球吸着除去療法前後の血清を用いて、microRNA(miRNA) の網羅的解析を行った。特に発現量の変化が大きかった数種類のmiRNAを選択し、発現量を測定したところ、コントロール群に比較して疾患群は有意に高値を呈し、治療後に減少する傾向がみられた。ヒト前骨髄系白血病細胞株をall-trans retinoic acidで刺激したところ、細胞は、形態的に好中球様細胞に変化し、好中球表面活性化マーカーの発現を認めた。この変化過程で、選択したmiRNAの発現量が増加していた。これらのmiRNAは好中球性皮膚疾患の病勢マーカーとして用いることができる可能性が示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
好中球性皮膚疾患のほとんどが原因不明の疾患であり、既存の治療に抵抗を示す難治例も多い。本研究で、好中球性皮膚疾患で高値を示すmiRNAを探りだし、これらが治療により減少することを見出した。また、好中球の活性化とともにmiRNAの発現も増加することが示唆された。これらは好中球性皮膚疾患の病勢マーカーとして用いられる可能性とmiRNAを標的とする治療法の開発へつながる新たな展開も伺える成果であると考える。
|