研究課題/領域番号 |
16K10135
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
津田 英利 自治医科大学, 医学部, ポスト・ドクター (30414923)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | ケラチノサイト / IL-33 / 細胞分裂 / 細部増殖 / 乾癬 / siRNA / 細胞局在 / Th17 / 細胞増殖 / 乾癬モデルマウス / 細胞質分裂 / 細胞収縮管 / 細胞遊走能 / 皮膚科学 |
研究成果の概要 |
細胞内のIL-33を、siRNAを用いて表皮角化細胞(NHEKs)においてノックダウン(KD)させると、2核の細胞が増え、細胞増殖が悪くなることが解った。これは細胞質分裂時に必要な細胞収縮環の機能が低下し、細胞分裂が正常に行われないことが原因であることが、タイムラプス撮影により明らかとなった。一方IL-33を強制発現させて細胞増殖やUVBに対する耐性を検討してみたが、明らかな違いは認められなかった。乾癬病態に対するIL-33の役割を検討するためにイミキモド誘導性モデルマウスを用いて検討を行った。そうするとIL-33ノックアウトマウスでは炎症が有意に減少することが解った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで、喘息の悪性因子としてTh2やILC2を活性化するサイトカインとしての報告が多く、皮膚科学領域においてもアトピー性皮膚炎や乾癬の重症度血中濃度が相関するという報告が見られる。これまでも核内転写因子として働くとする報告はいくつか見られたが、細胞機能の変化まで見た報告はこれまでには無い。今回新たにIL-33の機能を見つけたことは、学術的には非常に意義があることであり、疾患治療のターゲットとしてマルチな効果を発揮するものと考えられる。
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