研究課題/領域番号 |
16K10137
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
TEYE KWESI 久留米大学, 付置研究所, 助教 (30599303)
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研究分担者 |
橋本 隆 久留米大学, 皮膚細胞生物学研究所, 教授 (20129597)
名嘉真 武国 久留米大学, 医学部, 教授 (50221453)
沼田 早苗 久留米大学, 医学部, 助教 (40599312)
石井 文人 久留米大学, 医学部, 准教授 (80330827)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | CD44 / Skin / Skin disease / Keratinocyte / Squamous cell carcinoma / migration / Human Skin Keratinocyte / Skin Cancer / Human Skin / 皮膚生理 / 生物学 |
研究成果の概要 |
本研究では皮膚の表皮ケラチノサイトにおいて、CD44の18種類の転写を初めて同定し、免疫染色で様々な皮膚癌、特に有棘細胞癌でCD44の発現が低下していることを明らかにした。乾癬やアトピー性皮膚炎のような炎症性疾患では、CD44の発現は低下していなかった。CRISPR/Cas9システムを用いてCD44の発現をなくしたケラチノサイトのRNAをマイクロアレイで解析し、CD44の発現をなくしたケラチノサイトでは、人皮膚の構造を保つ上で重要な働きをするラミニンの3つのサブユニットの発現がすべて減少していることを明らかにした。またCD44を有さないケラチノサイトは移動が遅くなることも明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
CD44の皮膚での役割はよく分かっていない。本研究ではCD44の発現が有棘細胞癌で減少していること、CD44の発現をなくした表皮細胞において、皮膚の構造を保つ上で重要な働きをするラミニンの3つのサブユニットの発現がすべて減少していることを明らかにした。またCD44を有さない表皮細胞は移動が遅くなることも明らかにした。以上の結果からCD44は創傷治癒において重要な役割を果たしている可能性が示唆された。CD44はある種の皮膚疾患において、治療の標的になり得るかもしれない。
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