研究課題/領域番号 |
16K10138
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
大畑 千佳 久留米大学, 医学部, 准教授 (70362712)
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研究分担者 |
石井 文人 久留米大学, 医学部, 准教授 (80330827)
古賀 浩嗣 久留米大学, 医学部, 講師 (40461412)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 線状IgA水疱性皮膚症 / ELISA / 免疫ブロット / IgG, IgE / cryosection assay |
研究成果の概要 |
近年、水疱性類天疱瘡でIgE抗体の関与が指摘されている(Ma L, et al. J Dermatol Sci 2015)。線状IgA水疱性皮膚症において、IgE抗体はこれまでに検討されたことがないため、関連性を明らかにするために、IgEを用いた蛍光抗体間接法およびBP180NC16a、BP180C末端、BP230、 VII型コラーゲン、ラミニン332のIgE ELISAを行った。その結果、BP180NC16a、BP230、BP180C末端に対するIgE抗体を有する症例が2-8%見られた。IgEの蛍光抗体間接法は32%で陽性であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
自己免疫性水疱症は全身に水疱が生じる難治性、致死的な自己免疫疾患である。代表的な疾患は水疱性類天疱瘡であり、線状IgA水疱性皮膚症はその類縁疾患である。自己免疫性水疱症の原因は自己抗体で、線状IgA水疱性皮膚症では複数のIgA抗体が同定されている。類縁の水疱性類天疱瘡の自己抗体はIgG抗体であるが、IgG抗体以外にIgE抗体が関与していることが近年明らかになった。線状IgA水疱性皮膚症についてもIgE抗体の関与が推測された。本研究では患者血清を用いて、IgE抗体が存在することを明らかにした。難治性の線状IgA水疱性皮膚症でIgE抗体をターゲットにした治療法が期待できることを示唆する結果である。
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