研究課題/領域番号 |
16K10164
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
成澤 寛 佐賀大学, 医学部, 教授 (60164498)
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研究分担者 |
永瀬 浩太郎 佐賀大学, 医学部, 講師 (30549077)
井上 卓也 佐賀大学, 医学部, 准教授 (50380754)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | メルケル細胞 / メルケル細胞癌 / 毛包幹細胞 / 毛隆起 / 幹細胞 / 毛包 / 疫学 / 臨床病理学的特徴 / メルケル細胞ポリーマウイルス / 混合培養 / メルケル細胞ポリオーマウイルス / 臨床 |
研究成果の概要 |
メルケル細胞癌(MCC)の発生については未だ明らかではない。MCCが発生する細胞由来を明らかにして、前駆細胞の特性を踏まえることにより新規治療への開発につながることを本研究の目的とした。我々はMCsがヒトの毛隆起部に多数存在することを明らかにしてきた。同時に毛隆起部は毛組織の幹細胞が局在することが明らかになっている。従って、正常のメルケル細胞(MCs)とMCCを、特に毛包幹細胞マーカーに注目して免疫染色による比較を行った。その結果両者の類似性が明らかになり、MCCは毛隆起部に局在する毛包幹細胞からのmalignant transformationにより発生するという仮説を発表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年増加傾向にあり、予後不良とされるメルケル細胞癌(MCC)の治療成績の改善は免疫チェックポイント阻害剤の導入が大きく寄与している。しかしながら治療抵抗例も未だ多く、分子標的薬の併用等も検討されている。MCCの細胞起源を明らかにすることにより、細胞生物学的特性がより明らかになり、新規に治療標的の分子の同定につながる。今回の研究によりMCCの毛隆起部に存在する毛包幹細胞由来説を提唱した。毛包幹細胞の特性に関する研究は多く、その知見を導入した研究が今後期待される。
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