研究課題/領域番号 |
16K10172
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
小宮根 真弓 自治医科大学, 医学部, 教授 (00282632)
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研究協力者 |
金 美娟
津田 英利
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | IL-33 / 有棘層 / トランスジェニックマウス / 表皮細胞 / 炎症 / 皮膚炎 / IL-33 / 皮膚バリア機能 |
研究成果の概要 |
インボルクリンプロモーター下にIL-33を発現させることで、IL-33を有棘層に発現したトランスジェニックマウスの作成を試みた。トランスジェニックマウスは発育が悪く4週目で死亡するため、3週目で臓器を回収し、組織学的、免疫組織学的に検討、あるいはRNAを抽出してDNAマイクロアレイを施行した。トランスジェニックマウスの大部分の皮膚は明らかな異常を示さなかったが、手足には強い炎症を生じ、手足は全体に腫脹していた。組織学的には、関節部に特に強い好中球やリンパ球の浸潤を認めた。皮膚、肺、リンパ節、脾臓を摘出して、それぞれ野生型との比較においてDNAマイクロアレイを施行した。現在結果を解析中である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
IL-33はTh2タイプのサイトカインとして広く認識されているが、それ以外の働きについては不明な点が多い。IL-33は炎症性皮膚疾患では有棘層に強く発現するため、有棘層に発現するIL-33の役割を解明することにより、皮膚疾患の病態解明につながる。今回の結果は、有棘層に発現するIL-33が、外力の影響を受けやすい手足に非常に強い炎症を惹起することを示しており、乾癬などの炎症性皮膚疾患における有棘層ケラチノサイトのIL-33発現が、乾癬の病態に関与している可能性が示唆された。この結果は、炎症性皮膚疾患の治療開発において新たなステップとなる可能性がある。
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