研究課題/領域番号 |
16K10176
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
長谷川 敏男 順天堂大学, 医学部, 准教授 (20317019)
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研究協力者 |
和田 章乃
前田 佑一郎
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 創傷治癒 / 再生医学 / 表皮水疱症 / 脂肪組織由来幹細胞 / 表皮角化細胞 / VII型コラーゲン / 栄養障害型表皮水疱症 / サイトケラチン / 移植・再生医療 |
研究成果の概要 |
脂肪組織由来幹細胞を、表皮基底膜構成成分であるIV型コラーゲン上で真皮由来線維芽細胞と共培養し、オールトランスレチノイン酸と骨形成因子4で刺激した後に表皮角化細胞用培地で単独培養した。その結果、各種の表皮角化細胞マーカーの発現が上昇し、中でもケラチン10の発現率で評価すると約45%の細胞が表皮角化細胞様細胞に分化誘導されたことを確認した。また、これらの細胞のうち約80%が、表皮・真皮結合部の係留線維を構成するVII型コラーゲンを発現していた。一方、未分化な脂肪組織由来幹細胞はケラチン10とVII型コラーゲンを発現していなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脂肪組織由来幹細胞は、細胞作成時に遺伝子操作が不要であることから安全性が高く、抗原性が低く採取が比較的容易であることから、安全性の担保された健常人由来の同種脂肪組織由来幹細胞の臨床応用が期待される。一方、栄養障害型表皮水疱症とは、先天的な遺伝子異常によってVII型コラーゲンが減少または欠損し、表皮・真皮結合部の係留線維に異常を来すことで、全身の表皮が容易にむけて難治な皮膚潰瘍を生じる極めて重症な疾患である。本研究成果は、特定の処理を施した脂肪組織由来幹細胞を、栄養障害型表皮水疱症の治療に応用できる可能性を示した。
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