研究課題/領域番号 |
16K10178
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
藤田 英樹 日本大学, 医学部, 准教授 (10323544)
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研究分担者 |
照井 正 日本大学, 医学部, 教授 (30172109)
葉山 惟大 日本大学, 医学部, 助教 (40647187)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 腸内細菌叢 / 乾癬 / アトピー性皮膚炎 / 慢性蕁麻疹 / 蕁麻疹 |
研究成果の概要 |
慢性蕁麻疹患者20名におけるα多様性解析では、腸内細菌叢は軽症例と重症例でほぼ同様の多様性を示したが、中等症群には軽症例と重症例よりも多様性が低い傾向がみられた。しかし、群間の統計学的な有意差は検出されなかった。アトピー性皮膚炎患者においては4名とも、最も高頻度に見られたのがBacteroides属であり、細菌叢全体の27.3%~35.4%と30%前後を占めていた。汎発性膿疱性乾癬の1例においては、Ruminococcus属(18.2%)、Lachnospiracea属(11.0%)、Gemmiger属(10.0%)が上位3属であり、他疾患ではみられないパターンを示していた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現時点では少数例の検討にとどまっているが、蕁麻疹患者、アトピー性皮膚炎患者、乾癬患者ではそれぞれの疾患ごとに異なる腸内細菌叢の特徴(あるいは異常)を有することが今回の結果から示唆される。特に、慢性蕁麻疹患者においては、疾患の重症度ごとに腸内細菌叢プロファイルが異なっている可能性があり、難治性慢性蕁麻疹の病態の解明への重要な手がかりとなる可能性がある。このような解析をさらに発展させることは、乾癬・蕁麻疹・アトピー性皮膚炎における腸内細菌叢をターゲットとした新規治療戦略を開発する場合に極めて重要となり、新規治療により現在の治療法では難治な患者に恩恵をもたらす可能性がある。
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