研究課題/領域番号 |
16K10181
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛 |
研究代表者 |
佐藤 貴浩 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 皮膚科学, 教授 (30235361)
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研究協力者 |
端本 宇志 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科・皮膚科学分野, 助教
佐藤 泰司 防衛医科大学校, 医学教育部医学科専門課程・薬理学講座, 准教授
西澤 綾 防衛医科大学校病院, 皮膚科, 講師
宗次 太吉 防衛医科大学校, 医学教育部医学科専門課程, 助教
石川 貴裕 防衛医科大学校, 医学教育部医学科専門課程, 助教
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 痒疹 / 痒み / アロネーシス / ERK2 / ERK / 接触過敏反応 / 好塩基球 / 皮膚アレルギー |
研究成果の概要 |
慢性的な痒みは就学、就労、日常生活などに影響し、QOLを大きくさげる。その精神的な苦痛も無視できない。痒疹は強い痒みを伴う代表的な疾患であり、種々の治療に抵抗する。しかしその病態は明らかにされていない。代表的な病型として結節性痒疹、多形慢性痒疹、そして亜急性痒疹などがある。これらの患者血中ではβエンドルフィンやオートタキシンといった痒みに関連しうる物質が高いことが判明した。またこれらは局所皮膚でも発現されており、とくにβエンドルフィンは多形慢性痒疹で高い傾向があった。さらにマウスの実験から中枢神経におけるERK2という情報伝達にかかわる物資が慢性炎症の痒み過敏に関与しうることがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
痒みは極めて一般的な症状でありながら、その病態はいまだ謎が多い。通常痒み止めとして用いられる抗ヒスタミン薬は蕁麻疹を除くと、必ずしも十分な効果がえられない。とくに痒疹は治療抵抗性でありその頑固な痒みから患者の苦痛は大きい。本研究で、βエンドルフィン、オートタキシン、神経ERKといったあらたな痒み治療の標的を見出すことができ、今後治療への応用が期待できる。
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