研究課題/領域番号 |
16K10191
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
鳥塚 通弘 奈良県立医科大学, 医学部, 学内講師 (20588529)
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研究分担者 |
芳野 浩樹 奈良県立医科大学, 医学部, 准教授 (10347560)
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研究協力者 |
牧之段 学
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 統合失調症 / iPS細胞 / シナプス / 培養系 / プルーニング / 補体 |
研究成果の概要 |
統合失調症は人口の約1%を占める精神疾患であるが、その病態は未だ解明されていない。病態仮説として発達障害仮説やシナプス仮説が提唱されているが、脳の生検は不可能であるため生体脳でこの仮説を検証することは不可能である。このためiPS細胞の技術を用いて作成した患者由来神経細胞によって、シナプス形成と病態に関与すると考えられている補体・補体制御因子の発現を調べたところ、患者・健常者で発現に差を認めた。認められた結果がどのように病態を生むかについて、今後さらに解析を進めていく。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脳に原因があると考えられる精神疾患の病理病態を把握することは困難である。身体の他の臓器の様に、生検を行って発病時や病勢の悪化時に何が起きているかを見ることができれば、治療薬のターゲットもより分かりやすいものとなる。これらの観点から、本研究の様にiPS細胞の技術を用いて患者由来の生きている神経細胞を解析し、健常者との比較において差異を見出せたことは、今後の診断・治療の改善につながる一歩であると考える。
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