研究課題/領域番号 |
16K10209
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
松田 修二 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (70296721)
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研究分担者 |
千田 隆夫 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 教授 (10187875)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | アルツハイマー病 / BRi2 / ペプチド / BRI2 |
研究成果の概要 |
アルツハイマー病は、もっとも罹患者の多い痴呆ですが、病態・治療法とも未解明です。アルツハイマー病に特徴的なβアミロイドという脳内沈着物は、APPという前駆体から代謝されてできます。私どもは、APPに結合し、APPの代謝を抑制するBRI2という蛋白質を見出し、細胞や動物実験でアルツハイマー病の進行を抑えることを確認しています。 本研究では、BRI2蛋白の配列から作り出したBRI2ペプチドが、APPの代謝経路の一つを抑えることを基にして、そのペプチドの標的蛋白質として、抗酸化作用をもつ酵素であるPRDX1を同定し、APPの代謝をBRI2が抑制する機能にPRDX1が必要であると示しました。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アルツハイマー病(AD)の研究の焦点は、患者脳内に蓄積したベータアミロイドが毒性を呈するというアミロイド仮説に基づいているものが大部分です。しかし、アミロイドを患者脳内から除去しても病状が改善しないなど、アミロイド仮説では、理解も治療も成功しておりません。 本研究は、ADの進行を抑えるBRI2に注目し、他の研究とは別方面からADの病態を解明しようとするものです。BRI2に基づくペプチドを用いて、抗酸化作用を持つ標的蛋白質を同定し、抗酸化作用とAPPの代謝の関連を見つけています。老化のシグナルである酸化的ストレスに対抗する酵素とAPPの代謝の関連は、新しい治療の基礎になりえます。
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