研究課題/領域番号 |
16K10216
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
中村 祐 香川大学, 医学部, 教授 (70291440)
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研究分担者 |
今井 秀記 香川大学, 医学部, 助教 (00558512)
伊藤 康一 徳島文理大学, 薬学部, 教授 (30291149)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | アルツハイマー病 / 血液脳関門不全 / MRI / 老年精神医学 / 認知症 |
研究成果の概要 |
Pentylentetrazole単回投与けいれん誘発モデルを用いて、BBB 不透過造影剤ガドテリドール(Gd-HP-DO3A) を用い、ガトリニウム造影 MRI (GdEMRI) 手法により BBB の時空間的変化を観察する方法を確立している。この方法を用いて、APP/PS2 Tgマウス(PS2N141I x APP(swe))においてBBB損傷がどの程度あるかを検証した。ガドテリドール投与後の時間変化(T1WI)をROIを設定して測定を行った結果、ガドテリドールの脳内への分布が確認され、APP/PS2 Tgマウスにおいては対象マウスに比べて漏出の程度が明らかに大きいことが判明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
AD の病態にBBB損傷が関与するか否かについて明確にした研究はない。本研究で用いる造影剤は実際の臨床現場で使用されているものであり、侵襲性が極めて低く安全に臨床応用することが可能である。したがって、本研究結果から、実際のAD の病態にBBB損傷が関与するか否かについてMRIを用いて検討が可能となると考えられ、AD患者においてBBB損傷がある可能性が示唆されている。BBB損傷が病態に深く関与しているとすれば、予防や治療(抗体や分子量の大きな薬剤による治療)に繋がると考えられる。
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