研究課題/領域番号 |
16K10218
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
竹本 誠 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 講師 (20543408)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 弁別恐怖学習 / 二音弁別恐怖学習 / 島皮質 / BTBRマウス / 情動反応 / 精神神経科学 / 自閉症スペクトラム障害 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、音に対する情動反応調節の脳内機構を解明することであった。そのためにまず、二音弁別学習の実験系を構築し、音刺激の違いによって恐怖反応と安心行動という相反する情動反応のいずれかが誘発されることを明らかにした。この知見は、情動制御メカニズムの研究を進展させていく上で広く利用できる行動モデルとなり得るため、最終年度(2019年度)に論文発表を行った(Takemoto & Song, 2019, Lern Mem)。この実験系を用いて、自閉症スペクトラムのマウスモデルであるBTBR T+tf/Jマウスにおける弁別情動反応の異常を発見し学会発表を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で構築した実験系は、音に対する恐怖反応と安心行動という相反する情動反応を観察できる系であり、この行動モデルを利用した情動制御の脳内メカニズムの研究の進展が期待できる。本実験系を用いた恐怖/安心の情動制御機構の研究は、自閉症スペクトラム障害や統合失調症、うつ病、心的外傷後ストレス障害などの神経精神疾患に共通して見られる不安障害の病態解明および治療法の開発に重要な示唆を与え得る。
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