研究課題
基盤研究(C)
双極性障害は躁状態とうつ状態を繰り返すことにより社会生活に多大な支障を来す精神疾患であり、現在のところ、その病因について完全には解明されていない。近年、脳内炎症が双極性障害を含む精神疾患の発症や進展に寄与することがわかってきている。脳内炎症はグリア細胞の異常な活性化により引き起こされ、周りの神経細胞の機能障害や細胞死を誘発することが知られている。本申請研究では、NG2陽性オリゴデンロサイト前駆細胞(OPC)がグリア細胞(特に、ミクログリア)活性化制御を介して神経細胞の機能保持に関わることや、双極性障害の病因に寄与する可能性を示した。
本研究では、NG2陽性オリゴデンロサイト前駆細胞が脳内炎症(ミクログリア活性化)制御を介して脳内環境保全に関わるという成体脳での新たな役割を見出すことに成功した。さらに、本細胞が双極性障害の発症に関わる可能性についても示した。これらの成果は、双極性障害の原因究明の一助となり、また、新たな治療法開発のためのターゲット情報を提供するものであると考える。
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すべて 雑誌論文 (11件) (うち査読あり 8件、 オープンアクセス 6件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (10件) (うち招待講演 2件) 備考 (2件)
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