研究課題
基盤研究(C)
児童思春期の神経性やせ症に対する集団認知機能改善療法を開発し、効果検証した。対象患者は、DSM-5の神経性やせ症に該当する13歳以上18歳以下の入院患者。集団認知機能改善療法を計4セッション実施した。治療前後に、セントラルコヒアレンス認知機能評価課題、レイの複雑図形検査(ROCFT),認知柔軟性課題、The Brixton testを測定した。治療前後の、Body Mass Index(BMI)(kg/m2)、動機付け尺度、抑うつ評価尺度、小児版摂食障害質問票(ch-EAT26)の変化を測定した。治療前後のBMI, 認知柔軟性課題の変化は、有意な改善が得られた。
児童思春期の神経性やせ症の認知特性として、認知柔軟性の障害、統合的一貫性(セントラルコヒアレンス)の障害に関連した脳神経基盤が明らかになった。本研究では、児童思春期の神経性やせ症入院患者を対象とした集団認知機能改善療法(Group-Cognitive Remediation Therapy; G-CRT)を用いて、治療前後のBMIの改善、認知柔軟性の改善の効果が明らかにされた。児童思春期の神経性やせ症の認知柔軟性の障害、およびGCRTの有効性が明らかにされた。集団認知機能改善療法は、児童思春期の神経性やせ症に対する低体重の改善、健康増進、心理社会的機能の向上が期待される。
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