研究課題/領域番号 |
16K10255
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
藤田 純一 横浜市立大学, 附属病院, 講師 (00533861)
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研究協力者 |
高橋 雄一
新井 卓
青山 久美
戸代原 奈央
谷本 瑠奈
山本 恭平
廣内 千晶
浅沼 和哉
豊原 公司
庄 紀子
南 達哉
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 児童思春期 / 幻聴体験 / 幻覚体験 / 自殺企図リスク / 自殺企図 / 精神病症状 / 幻視体験 / 自殺念慮 / 子ども / 自殺 / 抑うつ / 脳・神経 |
研究成果の概要 |
自殺念慮を有する児童思春期の精神科患者において幻聴体験は自殺企図に関連していることが先行研究で示されている。本研究における中間結果では、自殺関連事象に併存することが稀ではない大うつ病エピソード、幻聴や幻覚といった精神病体験を詳細に分析すると、それぞれ関連の仕方が異なることがわかった。自殺計画の段階では幻覚体験と大うつ病エピソードが、自殺企図の段階では幻聴体験と大うつ病エピソードが関連を示した。特に自傷や自殺の意図が認められている群では自殺企図と大うつ病エピソード、幻覚体験、幻聴体験のうち幻聴体験により注目する必要があることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本邦の思春期以降の死因は自殺であり、この年代以降の自殺予防対策が急務である。自殺の背景には不安・抑うつ、幻聴体験などの精神病症状が促進因子として知られているが、精神病症状と児童思春期の自殺について詳細が明らかになっていない。 自殺関連事象と精神病症状の関連を明らかにするために実施した本研究の現時点で得られている研究成果からは、自殺予防に際して、抑うつや不安、精神病症状など複数の精神病理の中でも自殺企図に関連する幻聴体験により注目する必要があることが示唆され、臨床医が留意すべき観点である。
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