研究課題/領域番号 |
16K10260
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
山本 賢司 東海大学, 医学部, 教授 (10287071)
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研究分担者 |
小澤 秀樹 東海大学, 医学部, 教授 (90233527)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | うつ病 / 栄養 / 栄養サポートチーム |
研究成果の概要 |
身体疾患患者の抑うつ症状と栄養状態との関係を明らかにするために、観察研究と介入研究を行った。観察研究は身体疾患で総合内科へ入院した患者を対象とし、抑うつ症状の評価と栄養評価を行った。解析対象患者の40%に抑うつ症状が認められ、抑うつ群と非抑うつ群との比較では葉酸をはじめとしたいくつかの項目で有意差を認めた。 介入研究として、抑うつ症状を認めた症例は精神科医と栄養サポートチームが介入して標準的な精神科治療を行い、栄養状態に問題がある症例には通常栄養管理群と積極栄養管理群に無作為に割り付けて介入したが、経口摂取困難、短期間で転院などで介入困難な症例が多く、介入方法は検討が必要と考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、身体疾患で入院する患者は抑うつ症状を有する頻度が高く、栄養状態も不良であることが多いことが明らかになった。特に葉酸などのビタミンと抑うつとの関係が明らかにになり、抑うつ症状には特定の栄養素との関連が示唆された。 身体疾患があり、同時に抑うつ症状がある患者には、心身両面からのアプローチが必要であると考えられるが、栄養評価に時間を要することや、身体疾患の治療体制により、介入の難しい症例が多く、今後は介入の方法をさらに検討する必要がある。
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