研究課題/領域番号 |
16K10264
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
納谷 昌直 北海道大学, 大学病院, 講師 (20455637)
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研究協力者 |
真鍋 治
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 冠血流予備能 / 冠動脈疾患 / 経皮的冠動脈形成術 / 冠動脈バイパス術 / 生活習慣病 / PET / SYNTAXスコア / 循環器 / 放射線 |
研究成果の概要 |
本研究では、冠血流予備能(CFR)を指標にした冠動脈疾患の有効な治療法を検証すべく、以下の課題を明らかにした。 1. 非侵襲的CFRの測定法の確立:15O-標識水 心臓PET/CTを用いてCFR測定のための撮影法と解析法を確立した。2. 生活習慣病是正のCFRに対する効果:冠危険因子の遵守率は血行再建術前71%とよいためCFRは治療前後で変化がなかった。3. 冠血行再建術のCFRに対する効果:72名の冠動脈疾患患者において、28例にPCI、20例にCABGが施行された。CFRが2.0未満と低値あるいはSYNTAXスコア23以上であると冠血行再建術のCFRに対する効果が高いことを明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、3大死亡原因である心疾患を対象に、高いエビデンスレベルにすべく前向き介入観察試験を企画実行した。本研究の意義は、冠動脈疾患に対してガイドラインに従った治療によって、冠血流予備能を指標に2.0未満の患者に対して冠血行再建術の冠血流予備能に対する改善度を明らかにした点にある。今後、SYNTAXスコアに加えてこの非侵襲的CFRガイドによる治療により、心疾患の予後改善および医療費削減に貢献すると考えられ、社会的意義が大きい。
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