研究課題/領域番号 |
16K10269
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
勝又 奈津美 群馬大学, 医学部附属病院, 医員 (50588811)
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研究分担者 |
花岡 宏史 群馬大学, 大学院医学系研究科, 特任准教授 (50361390)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | RI内用療法 / トリプルネガティブ乳癌 / 抗VEGF抗体 / 血液クリアランス / アビジン / 放射性医薬品・造影剤 |
研究成果の概要 |
本研究ではトリプルネガティブ乳癌(TNBC)に対する有効な分子標的薬剤として、血管内皮細胞増殖因子(VEGF)に対する抗体ベバシズマブに治療用の放射性核種(RI)を結合したRI標識抗体によるがんの治療を試みた。 ビオチン化抗体とその後のアビジン投与を用いることで、血中の放射能滞留を低減し、投与放射能を増やすことができ、その結果として担がんマウスに対して高い治療効果を得ることに成功した。 以上の結果はアビジン投与を併用したY-90標識ベバシズマブ治療が、VEGF陽性のトリプルネガティブ乳癌の治療に対する大きな可能性を有していることを示すものである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果は、有効な薬のないトリプルネガティブ乳癌に対する新たな治療薬開発の足掛かりとなるものである。担がんマウスを用いた検討において、十分な治療効果が得られたことから、臨床研究や臨床応用が期待される。また、本研究で用いたアビジン-ビオチンシステムを用いた血液クリアランスを促進する手法は、他の薬剤に対しても応用可能であると考えられ、学術的な意義も大きいものである。
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