研究課題
基盤研究(C)
研究の過程で保険適用ともなったロボット支援腎部分切除術は、これまで困難であった繊細な血管処理が可能となったが、それ故に手術前のシミュレーションの重要性がより高まってきた。このシミュレーションに最適な撮像法として、低エネルギーCT撮像法を開発し、従来のCTでは描出できなかった腎臓実質内を走行する動脈分枝を明瞭に描出する手法を確立した。また再発を防ぐために細い静脈内の微小な腫瘍塞栓を検出する重要性が理解されてきたため、これを描出するdual energy CTによる腫瘍栓描出法の改善法も示した。
近年の機器の進歩により臨床応用が可能となったロボット支援腎部分切除術と、低エネルギーCTという二つの別々の技術を融合させることで、新しい術前診断の可能性について示すことができた。最新の手術技術の進歩は、低侵襲化が進むが故に、治療前のシミュレーションの重要性がますます高まってきており、新しい治療技術を広く安全に施行するために外科医を支える技術開発を行うことができたと考える。この手法により、多くのロボット支援腎部分切除術を受ける患者が、安全かつ有用な低侵襲治療を受けることができるようになったと考える。
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すべて 雑誌論文 (8件) (うち国際共著 1件、 査読あり 8件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (14件) (うち国際学会 14件)
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