研究課題/領域番号 |
16K10296
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
|
研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
橋本 順 東海大学, 医学部, 教授 (20228414)
|
研究分担者 |
高原 太郎 東海大学, 工学部, 教授 (50308467)
風間 俊基 東海大学, 医学部, 講師 (70375781)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
|
キーワード | 分子イメージング / MRI拡散強調画像 / 定量化 / ADC / 乳がん / 前立腺がん / 膀胱がん / 拡散強調画像 / MRI / 拡散強調像 / 脂肪抑制 / PET / 癌 / 壊死 |
研究成果の概要 |
腫瘍の辺縁部分並びに中心部分の差異を画像的に評価し、新たなバイオマーカーの開発を企図した。腫瘍の辺縁から数ミリを辺縁部分、残りを中心部分にわけて画像解析するソフトウェアを開発した。乳房腫瘤症例で解析を行い、乳がんでは腫瘍の悪性度と中心部辺縁部のADC値の差に有意な相関関係が見られた。また、乳房腫瘤の良悪性鑑別においても有用であることがわかった。 研究の過程で脂肪のADC値が問題となり、それが非常に低値であることを確認した。また、このことを利用して拡散強調画像で問題になる脂肪抑制不良によるアーチファクトを軽減する方法を開発し、それにより診断精度が向上することを示した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
悪性腫瘍の治療は近年ますます進歩し、抗がん剤だけでなく分子標的療法や免疫療法が広まってきた。これらの治療法選択のために様々なバイオマーカーが開発されている。今回我々は悪性腫瘍の不均一を利用した新たな画像バイオマーカーの開発を行った。このバイオマーカーは乳がんの悪性度と有意な相関関係が見られ、また非侵襲的な乳房腫瘤の良悪性鑑別においても有用であることがわかった。 悪性腫瘍などで有用性が確立されている拡散強調像において、脂肪抑制失敗によるアーチファクトが重大な問題となっている。今回の研究の過程で見つけたことを応用し、コンピューター処理によりそのアーチファクトを軽減する方法を開発した。
|