研究課題/領域番号 |
16K10302
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構 |
研究代表者 |
岡村 敏充 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 放射線医学総合研究所 標識薬剤開発部, 研究員(任常) (80443068)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | PET / NOX / 酸化 / NADPHオキシダーゼ |
研究成果の概要 |
脳内のNADPHオキシダーゼ(NOX)活性の測定が可能となれば、脳疾患の病態解明や早期診断に貢献すると期待される。本研究ではNADPH類似体[11C]DHQ1について、脳内NOX活性測定の可能性を検討した。NOX阻害剤を用いた評価では、[11C]DHQ1の酸化にはNOXの関与が示唆されたが、NOX欠損マウスを用いた評価では動態に大きな変化は認められなかったことから、NOXトレーサとしては再設計が必要である。一方で、[11C]DHQ1の酸化に対してチトクロームP450(CYP)阻害剤による阻害効果が認められたので、[11C]DHQ1のCYP活性イメージングトレーサとしての可能性が見出された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、当初目的としたNOX活性測定用トレーサの開発までは至らなかったが、提案した測定原理でNOX活性測定は可能であり、今後トレーサを再設計し、NOXトレーサを見出す予定である。一方で、本課題で評価したNADPH類似体の[11C]DHQ1については、脳内のチトクロームP450(CYP)活性イメージングトレーサとしての可能性が見出された。NOXやCYPは病態生理学的に重要な役割を果たしており、これらの酵素活性を非侵襲的に測定することは、様々な脳疾患の発症機構の解明や早期診断、さらにはその治療法の開発につながることが期待される。
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