研究課題/領域番号 |
16K10304
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
|
研究機関 | 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター |
研究代表者 |
加藤 孝一 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 脳病態統合イメージングセンター, 室長 (50382198)
|
研究協力者 |
辻 厚至
熊本 琢哉
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | アミノ酸 / PET / トランスポーター / モノカルボン酸 / デュアルイメージング / 放射性医薬品 / PET |
研究成果の概要 |
本研究では11C標識S-メチル-α-メチルシステイン(LMMCY)とS-メチルシステイン(LMCY)を合成し、小細胞がんマウスを用いてトレーサーの評価を行ったところ、いずれも腫瘍に集積する一方、肝臓と膵臓の取込み比が大きく異なることが明らかになったが、取込み過程の違いについては解明されていない。 また、11C-AIBとその類縁体の11C-MeAIBの取込みを8種類の肺がん細胞に対して直接比較した結果、いずれも主にシステムAを介して腫瘍に取り込まれ、11C-AIBの取込みにはシステムLの関与もあることから、すべての細胞を通してより高い取込みを示す傾向があることが明らかになった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アミノ酸はペプチドやタンパク質の構成要素であり、代謝を介してクエン酸回路の中間体、あるいは神経伝達物質を供給する。疾患によってペプチドやタンパク質の合成、ATP産出やシナプス化学伝達が亢進・抑制することから、アミノ酸の代謝や細胞への取り込みの変化をPETで捉えた画像は様々な疾患診断の指標になると考えられる。 本研究で検討を行った11C標識メチル-α-メチルシステインは既存のメチルシステインと比較して小細胞がんに細胞により高く集積し、膵臓/肝臓の取込み比が大きいことが明らかになった。取込み過程の違いが明らかになれば、それぞれの臓器を対象とした診断、治療への道が開けるのではないかと考えられる。
|