研究課題/領域番号 |
16K10325
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 大阪公立大学 (2022) 大阪市立大学 (2016-2021) |
研究代表者 |
坂本 真一 大阪公立大学, 大学院医学研究科, 登録医 (40464648)
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研究分担者 |
宇田 武弘 大阪公立大学, 大学院医学研究科, 講師 (70382116)
米田 哲也 熊本大学, 大学院生命科学研究部(保), 准教授 (20305022)
三木 幸雄 大阪公立大学, 大学院医学研究科, 教授 (80303824)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | PADRE / 位相画像 / 難治性てんかん / ミエリン / てんかん |
研究成果の概要 |
難治性てんかん患者21症例、及び26例の健常者に対して位相差強調画像PADREを撮像し、Phase Imaging関数を使用して大脳白質の描出を強調する位相選択を行った。得られたdataを標準脳上で計50の主要な白質線維に分類してそれぞれの信号値を算出した。 50の白質線維束それぞれのPADRE信号の平均値及び分散は患者群と正常群の間で有意差は認められなかった(p>0.05)。一方、21患者の合計1050線維束中23線維束で平均値+2SDを超える信号上昇が認められ、26線維束で平均値-2SDを超える信号低下が認められた。特に患者23では18/50線維束(36%)で有意な信号低下が認められた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在日本国内には、適切な抗てんかん薬の服用でも発作が抑制できずに慢性化するいわゆる難治性てんかん患者が10~20万人いるとされている。この患者に対して、臨床用MRIで撮像可能な位相差強調画像PADRE (phase difference enhanced imaging)は、これまで困難だった大脳白質の微細な異常部位の分離描出を可能にすることで、焦点切除術を含めた適切な治療戦略の選択に重要な情報を提供すると考えられる。また同時に、位相差強調画像法で描出される大脳白質画像が、てんかん以外の脱髄や変性といった白質病変を主病巣とする疾患に対しても有用な検査法になると期待される。
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