研究課題/領域番号 |
16K10332
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
|
研究機関 | 国立研究開発法人国立がん研究センター |
研究代表者 |
山口 雅之 国立研究開発法人国立がん研究センター, 先端医療開発センター, ユニット長 (90450577)
|
研究協力者 |
古田 寿宏
大貫 和信
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
|
キーワード | 核磁気共鳴画像(MRI) / 肝がん / 放射線治療 / 画像診断 / 造影剤 / 核磁気共鳴画像(MRI) / 核磁気共鳴画像(MRI) / 癌 / 放射線 |
研究成果の概要 |
世界で年間700万人以上の肝がん患者が死亡する中、手術より低侵襲で、効果的な放射線治療に期待が集まっている。肝臓は呼吸運動によって移動しやすいため、MRIを併用し、肝臓の状態を見ながら放射線治療ができると、がんの局所再発や放射線による肝傷害(副作用)のリスクを低減できる。本研究では、患者さんに投与できる酸化鉄製剤を利用して、肝がんとその周囲で放射線が当たった部分が見えるMRI技術を考案した。細胞を使った実験によって、放射線が当たった部分が見える機構を明らかにし、動物実験によって、本当に生体内で肝がんとその周囲で放射線が当たった部分が見えるか、確認した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
放射線照射によって、本来細胞が持つ、酸化鉄を分解し排泄する機能に異常が生じることを初めて明らかにし、その分解や排泄の速度を調べる手法を考案した点で学術的な意義が大きい。肝がんの放射線治療成績の向上につながる知見が得られた点は、将来の患者利益につながる。また、酸化鉄製剤の新しい使用法を見出した点で、将来、関連領域の創薬につながる可能性もあり、社会的にも意義がある研究と考えられる。
|