研究課題/領域番号 |
16K10341
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
高橋 昭久 群馬大学, 重粒子線医学推進機構, 教授 (60275336)
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研究協力者 |
ParK Seong-Joon
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 放射線科学 / 重粒子線 / ハイパーサーミア / がん幹細胞 / 感受性 |
研究成果の概要 |
がんの治療効果向上には、「がん幹細胞」を制御することが重要である。本研究では従来の細胞表面マーカーを指標とするのではなく、Lin28未分化誘導経路を遺伝子操作した細胞は、がん幹細胞の殺細胞効果向上のアッセイ系として利用できることを明らかにし、重粒子線はX線と比べて、がん幹細胞を殺しやすいことを明らかにした。 また、X線治療よりも重粒子線治療や温熱治療は放射線抵抗性の低酸素細胞に対して、効率的にDSBを生成することから、有効であることを裏付けた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来、「がん幹細胞」は細胞表面マーカーを指標としていたが、それらは数多く存在し。さらに、細胞表面マーカーは一過性に増減するものの、細胞集団内での陽性頻度が一定に保たれていることが報告されており、がん幹細胞化に果たす役割は不明な点が多かった。その点、我々が利用したLin28未分化誘導経路を遺伝子操作したがん細胞を用いることは、本質的な「がん幹細胞」を捉えられる点が学術的な特色があったと言えるだろう。 また、従来のX線治療で抵抗性を示した低酸素分画において、重粒子線と温熱による効率的なDNA損傷生成を確認し、重粒子線と温熱治療のアドバンテージを示す結果を得た。
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