研究課題/領域番号 |
16K10348
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
大須賀 慶悟 大阪大学, 医学系研究科, 准教授 (90332741)
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研究分担者 |
日高 国幸 大阪大学, 医学部附属病院, 診療放射線技師 (50437430)
木村 廉 大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (80774223)
東原 大樹 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (90423186)
中澤 哲郎 大阪大学, 医学系研究科, 特任助教(常勤) (10633018)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 薬剤溶出性ビーズ / 高吸水性ポリマー / 抗癌剤 / ドラッグデリバリーシステム / VX2腫瘍 / 薬剤溶出ビーズ / 血管塞栓術 / 肝動脈化学塞栓療法 / 球状塞栓物質 |
研究成果の概要 |
高吸水性ポリマー(SAP)にイダルビシン(IDR)を含浸させた薬剤溶出ビーズを作成した。In-vitroではIDR 10mgのSAP 30-60μm 25mgに対する60分後含浸率 96.5%、24時間後放出率71.4%であった。VX2腫瘍に対するIDR(0.5mg)含浸SAP塞栓(n=6)とIDR動注(0.5mg)及び非含浸SAP塞栓(n=6)の7日後の比較では、腫瘍径1.1 vs. 1.5倍(p=0.07)、腫瘍容積 1.8 vs. 3.4倍(p=0.02)、Ki-67陽性細胞率0.5% vs. 3.3% (p=0.02)で、IDR含浸SAPで有意な腫瘍増大抑制が認められた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
HCCに対して細胞傷害性が高いIDR含浸SAPが薬剤溶出ビーズ(DEB) として実用化できれば、既存薬剤では治療抵抗性に陥った肝癌に対する肝動脈塞栓療法においてセカンドライン治療となり得る。我々が過去に研究を行ったシスプラチン(CDDP)含浸SAPやイリノテカン(IRI)含浸SAPの場合と同様に、IDRにおいてもDEB-TACEの方が、動注+非薬剤含浸ビーズによるTACEよりも腫瘍増大抑制効果引いては細胞増殖能抑制効果が示されており、本研究成果は従来のTACEに対して新たな治療選択肢を供する基盤データとなるものと思われる。
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