研究課題/領域番号 |
16K10352
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
山上 卓士 高知大学, 教育研究部医療学系臨床医学部門, 教授 (10257537)
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研究分担者 |
吉松 梨香 高知大学, 教育研究部医療学系臨床医学部門, 助教 (10607592)
岡本 芳晴 鳥取大学, 農学部, 教授 (50194410)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 凍結療法 / 子宮筋腫 / インターベンショナルラジオロジー |
研究成果の概要 |
凍結療法時の子宮組織温度は子宮内腔灌流群において高い傾向を示した。また、非灌流群の損傷は灌流群と同等あるいは重度であった。凍結時の組織温度が‐30℃より高かった組織部位は組織学的な傷害が弱く、‐30℃よりも低かった組織部位ではより強い傷害が認められた。 本研究により、子宮筋腫に対する凍結療法を行う際、子宮腔内に加温水を還流しつつ凍結療法を行うことにより病変のみを凍結し正常子宮内膜をより広く温存することができる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
腎癌に対する凍結療法は、平成24年3月に保険適用となって以来、急速に広まりつつある。一方、子宮筋腫に対しても、本治療法は新しい低侵襲性治療として期待が高まっている。特に治療の際の痛みが非常に少ないという大きな利点がある。しかし、新しい治療法であるため、どのような凍結療法プログラムを組むことが、子宮筋腫に対して最も治療効果が高くなるか明らかではない。また、子宮内膜や卵巣への影響など未知の問題も多い。本研究で、子宮腔内に加温水を還流しつつ凍結療法を行うことにより、病変のみを凍結し正常子宮内膜をより温存することができる可能性が示唆された点が意義深い。
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