研究課題/領域番号 |
16K10354
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
中田 博 宮崎大学, 医学部, 講師 (00363599)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 肺腫瘍 / ラジオ波治療 / 家兎 / ラジオ波焼灼療法 / 肺 / 癌 / 放射線 / 細胞・組織 |
研究成果の概要 |
肺腫瘍に対するラジオ波焼灼療法においては、焼灼後の辺縁部に炎症性変化や出血が混在するため、画像による治療効果判定の難しさが指摘されている。我々は、抗炎症剤(トラニラスト)投与の併用が上記の問題を解決策になるのではないかと仮定し、家兎肺を用いた動物実験を実施した。トラニラスト投与群とプラセボ投与群に分け、免疫組織学的な比較を行った。 トラニラストの薬理作用として線維化抑制、血管透過性・血管新生の抑制効果が知られている。免疫染色の評価では、統計的有意差は無いものの血管内皮増殖因子と腫瘍免疫抑制性サイトカインの産生はトラニラスト群で抑制される傾向が見られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肺腫瘍に対するラジオ波焼灼術の治療法に関しては多くの研究報告がなされているが、本研究のような効果判定に関連した研究報告は少ない。また、通常術後に肺組織を摘出することが困難な患者が治療対象となるため、焼灼後の組織学的所見を詳細に検討した報告も少なく、動物実験を用いた本研究がその代替となり得る。本研究の結果、抗炎症薬が焼灼域周囲の過剰な二次性炎症や出血を抑制する傾向が認められ、治療効果判定の妨げとなるCT検査での高吸収域を早期に縮小させる効果が期待される。これは腫瘍再発の早期発見に寄与し、迅速な追加焼灼術が可能となる点に意義がある。
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