研究課題
基盤研究(C)
同時収集型PET/MRI装置を用いて、認知症診断に向けたPETによる脳内ブドウ糖消費量の測定の高精度化を検討した。脳萎縮の影響の補正するための部分容積効果補正では、PET/MRI装置ではPET画像と同一時間に撮像したMRI画像が得られるため、MRI画像を用いたPET画像の部分容積効果補正をより簡便かつ正確に施行することが可能であった。PET画像と同時に収集したMRI画像を用いた体動補正では、検査中の体動が避けられない認知症患者のPET検査中の体動をリアルタイムに補正することができ、検査精度の向上に寄与する可能性が示唆された。
認知症における画像診断は、SPECTによる脳血流評価とMRIによる脳形態の評価が臨床で行われているが、今後はPETを用いた脳内ブドウ糖消費量測定による脳神経機能の評価と脳内βアミロイド蓄積および脳内タウ蓄積の測定による脳病理変化の評価が行われるようになる。このような状況において、近年開発され普及し始めている同時収集型PET/MRI 装置を用いてこれらの測定を高精度化し、認知症の画像診断の高度化を図ることは意義のあることと思われる。本研究の成果は認知症のPET/MRI装置を用いた新たな総合画像診断学を確立していく上での礎となりうるものである。
すべて 2018 2017 2016 その他
すべて 雑誌論文 (17件) (うち国際共著 1件、 査読あり 15件、 オープンアクセス 4件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (9件) (うち国際学会 2件、 招待講演 4件) 備考 (2件)
Frontiers in Neuroscience
巻: 11 ページ: 723-723
10.3389/fnins.2017.00723
Magnetic Resonance in Medical Sciences
巻: 17 号: 4 ページ: 318-324
10.2463/mrms.mp.2017-0149
130007496873
Scientific Reports
巻: 8 号: 1 ページ: 8062-8062
10.1038/s41598-018-26382-9
120006551755
Brain Imaging Behav, in press
巻: - 号: 6 ページ: 1596-1606
10.1007/s11682-017-9821-9
Journal of Cerebral Blood Flow and Metabolism
巻: 印刷中 号: 4 ページ: 687-696
10.1177/0271678x16689800
Psychopharmacology
巻: 234 号: 3 ページ: 323-328
10.1007/s00213-016-4464-x
J Physiol Sci.
巻: 67 号: 2 ページ: 325-330
10.1007/s12576-016-0466-z
40021113958
Ann Nucl Med
巻: 31 号: 4 ページ: 273-282
10.1007/s12149-017-1155-6
Int J Neuropsychopharmacol.
巻: 20(4) ページ: 285-294
10.1093/ijnp/pyw111
Neuroimage
巻: 158 ページ: 12-17
10.1016/j.neuroimage.2017.06.066
J Pharm Sci
巻: 106 号: 9 ページ: 2558-2565
10.1016/j.xphs.2017.05.006
Radiol Phys Technol
巻: 9 号: 1 ページ: 127-137
10.1007/s12194-015-0343-0
PLoS One
巻: 11 号: 3 ページ: e0151191-e0151191
10.1371/journal.pone.0151191
巻: 143 ページ: 316-324
10.1016/j.neuroimage.2016.09.028
Jpn J Radiol
巻: 34 ページ: 754-762
50010139079
新医療
巻: 43 ページ: 29-32
Rad Fan
巻: 14 ページ: 28-30
http://www.fmu.ac.jp/cms/rad/index.html
http://www.fmu.ac.jp/home/acrc/