研究課題/領域番号 |
16K10359
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
山本 晃 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 講師 (60419695)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 肝動注 / 肝癌 / プラチナ系抗がん剤 / バルーンカテーテル / プラチナ系薬剤 / 肝動注療法 / VX2腫瘍モデル / 医療 / 癌 / 放射線 |
研究成果の概要 |
肝悪性腫瘍に対するバルーン閉塞下温熱抗癌剤動注化学療法の基礎実験を行った。 ①コントロール群②CDDP5mg動注群③バルーンカテーテル閉塞下加熱CDDP5mg動注群の生存期間中央値は、①群174日②群26日③群9日であり、有意にコントロール群が良好な予後を示した(p=0.0215)。腫瘍制御評価は②群③群がより増大を示した。 本実験でバルーン閉塞下動注の有効性を示せなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の目的は、充分とは言えない肝悪性腫瘍に対する治療のひとつとして、腫瘍を栄養する動脈に風船付きカテーテルを用いて薬剤を長く腫瘍に停滞させる治療(バルーン閉塞下温熱抗癌剤動注化学療法)の臨床応用にむけ、基礎実験を行う事である。 実験は兎に1個肝細胞癌悪性腫瘍モデルを作成、カテーテルを肝臓に挿入して、薬剤を腫瘍に注入することは確立できた。条件を変えて検討した結果、無治療群が、薬剤を肝臓から注入した群よりも長く生き、腫瘍増大も抑制されていた。本実験でプラチナ系製剤のバルーン閉塞下動注が、肝臓悪性腫瘍を持った兎の予後延長・腫瘍制御を示すことができなかった。種を変えたより大型動物での実験が望まれる。
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