研究課題/領域番号 |
16K10371
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 兵庫医科大学 |
研究代表者 |
山門 亨一郎 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (20263022)
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研究分担者 |
廣田 省三 兵庫医科大学, 医学部, 名誉教授 (20181216)
南 哲弥 金沢医科大学, 医学部, 教授 (60436813)
下平 政史 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 講師 (60597821)
中塚 豊真 三重大学, 医学部附属病院, 講師 (70303740)
稲葉 吉隆 愛知県がんセンター(研究所), 分子腫瘍学分野, 研究員 (90513854)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 転移性肝癌 / 塞栓術 / 球状塞栓物質 / 肝動脈塞栓術 / 奏効率 / 予後 / 安全性 / 癌 |
研究成果の概要 |
治療抵抗性の肝転移症例に対し球状塞栓物質を用いた肝動脈塞栓術を行い、その臨床的有効性を多施設前向き臨床試験で評価した。主要目的は塞栓術1か月後の奏効率、副次的目的は、生存期間、無再発生存期間、安全性である。塞栓は肝動脈血流が停滞するまで肝動脈から球状塞栓物質を緩徐に注入した。27例が登録され、そのうち26例が1年間の経過観察を終了した。奏効率は50%と良好で、全生存期間、無再発生存期間はそれぞれ9ヶ月、4ヶ月であった。G3または4の有害事象は肝酵素の上昇のみであった。治療抵抗性の肝転移症例に対する球状塞栓物質を用いた肝動脈塞栓術は安全で有効な治療であると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本邦では死亡原因の第一位が癌である。癌患者の増加とともに肝転移患者の数も増加している。肝転移の治療は主に切除や薬物療法であるが、これら治療が対象外となると、治療法がなく、患者さんの予後は悲惨である。このような患者さんを対象に新たな治療法を模索して行ったのがこの前向き臨床試験である。結果は良好なもので、今後、多くの患者さんの福音になっていく可能性が示された。
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