研究課題/領域番号 |
16K10382
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
松下 晴雄 東北大学, 医学系研究科, 准教授 (20302250)
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研究協力者 |
有賀 久哲
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2017年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2016年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 高気圧酸素療法 / 放射線治療 / 晩期有害事象 / 直腸潰瘍 / 放射線治療有害事象 / 啓蒙 / 情報収集 / 癌 / 臨床 |
研究成果の概要 |
当施設の高気圧酸素療法を調査し、放射線治療後晩期有害事象に対して施行された症例について分析した。また、他施設の研究報告を調べるため放射線治療関連学術大会に出席した。結果として、副作用の発生頻度と重篤さ、および治療奏功により得られる利益のインパクトが大きい疾患の一つに放射線治療後直腸潰瘍があると考えられた。そのため、放射線治療の副作用対策特集が組まれたのを機会に原稿を投稿し、これが書籍に掲載された。また、当施設で高気圧酸素療法のデータベース化に取り組んだ。副次的に従来紙ベース運用であったオーダーシステムを病院情報端末上で可能にし、紙台帳のみであった実施記録も病院端末上に記録されるようになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢化社会で放射線治療を受けるがん患者は増加し、治療成績向上とともにいわゆる「がんサバイバー」も急増している。このため、必然的に放射線治療後の晩期有害事象対策は重要さを増していくと考えられる。放射線治療後晩期有害事象に対しては、一般的には難治性という理解が広く知れ渡っていると考えられ、高気圧酸素療法が有用な治療ツールとなりえることは十分知られているとは言えず、欧米に比しても遅れている。 今回の研究にて高気圧酸素療法が放射線治療後直腸潰瘍に対して特に有用であることが確認され、これを書籍に投稿できたことで、ある程度の情報発信ができたものと思われる。
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