研究課題/領域番号 |
16K10383
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
奥村 敏之 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (50241815)
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研究分担者 |
照沼 利之 筑波大学, 医学医療系, 助手 (40361349)
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研究協力者 |
福光 延吉
高橋 浩彰
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 部分肝照射 / 陽子線治療 / 体積変化 / 代償性肥大 / 非剛体画像レジストレーション / 線量分布 / 1肝臓腫瘍 / 線量体積関係 / 残存肝体積 / 肝臓癌 / 残肝機能 / 肝予備能 |
研究成果の概要 |
陽子線治療計画時の臓器・腫瘍輪郭と線量分布図をもとに,非剛体画像レジストレーション機能を有する治療計画支援ソフトウェアを用い,各線量レベルの被照射肝体積の変化を2年間追跡し,照射前の肝予備能と代償性肥大の関連性を定量的に評価できるかを検討した.照射前の肝予備能がALBI grade 2,3の低予備能群では照射後代償性肥大が認められなかった.照射野内肝組織のCT解析を行い,造影前後の各時相の照射野内と外のCT値の差を経時的に解析した.照射域と非照射域のCT値の差が一貫して検出できるのは単純像で,造影像では約1年後に照射野内と非照射域間の吸収値の差が最大となり3年で差が縮まった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年肝癌に対する根治的な陽子線治療が行われることが多くなってきた.しかし肝内異所再発の多い肝癌では,複数回の治療を要する患者は稀ではない.また既に肝予備能が低下している患者も多い.よって照射による肝臓の変化を正確に予測して治療の可否を判断するための知見の集積が求められる.この研究ではその判断の一助となる知見が得られたものと考えているが,治療の安全性を事前評価できるまでには更なる研究が必要である.
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