研究課題/領域番号 |
16K10386
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
宇野 隆 千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (30302540)
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研究分担者 |
根本 未歩 (渡辺未歩) 千葉大学, 大学院医学研究院, 講師 (50568665)
金澤 亜希 千葉大学, 医学部附属病院, 医員 (50738979)
齋藤 正好 千葉大学, 大学院医学研究院, 特任研究員 (80118885)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 性腺 / 放射線被ばく / 不妊 / 妊孕性 / 担子菌抽出物 / 若年者被ばく / 性腺被ばく / 放射線防護 |
研究成果の概要 |
若年者の低線量被ばくが性腺に対する影響について基礎的な検討を実施した。性腺未成熟な生後4週齢の雄マウスに1.5-4.5Gyの全身照射を行い、照射4週間後に正常な雌マウスと10日間の同居をさせて雌マウスに対する受胎能力(妊孕性)について検討した。妊娠率は非照射雄マウスに対して照射マウスで60-80%と低下し、産仔数でも非照射雄マウスで平均12.5匹の出産数に対して3.0-4.5Gy照射で平均8.6匹の出産数であった。 また、当研究室にて放射線防護効果が研究されている培養担子菌抽出物質を含む飼料を給餌して妊孕性の効果を検討したところ、妊娠率や産児数および新生児育成率で向上が認められた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒト生殖腺に対する確定的影響のしきい線量 (ICRP Publ.60) は、男子の永久不妊で3.5から6.0Gy、女子では0.65から1.5Gyとしている。また、東北大震災に伴う東京電力の事故によって発生した放射線被ばくでも、最も大きな関心は小児や妊婦・胎児に対する長期に亘る健康不安であった。本研究では、性腺の未成熟な若年者の低線量放射線被ばくのモデルとしてマウスを用いた妊孕性(妊娠率、産児数)および新生仔の発育異常について基礎的な解析が重要と考え計画した。
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